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カテゴリ:事例報告 の記事リスト(エントリー順)

~ 最近のユニオンのたたかいから ~  派遣会社M

kage

2016/05/09 (Mon)

 SPU の 仮処分勝利決定 が、地域に波及

 愛知県豊橋市の派遣会社Mから伊賀市の派遣先工場に派遣されていたD組合員。派遣先工場から派遣労働者を4人減らす提案をしてきた。派遣会社Mは「雇い止め」によって4人の労働者を指名解雇してきた。Dさんがその4名のうちに入っていた。

 Dさんは一方的な雇い止めに納得がいかず、ユニオンに相談してきた。派遣会社Mは3月初め、Dさんに「退職勧奨通告書」なるものを示して自分から退職するよう誘導してきた。Dさんは拒否した。

 3月末、ユニオンは派遣会社Mと団体交渉を持った。ちょうど3月19日シャープピノイユニティの仮処分決定の組合側勝利の報道が中日新聞の社会面で報じられており、会社側はそれを読んでいた。仮処分決定は、長期にわたって雇用契約を繰り返ししている派遣労働者は雇用の期待権があるので、雇用契約期間がきたからといって、容易に「雇い止め」をすることはできないと述べている。

SPU仮中日
 会社は、一方的な「雇い止め」はできないことを学習してきた。その上、過去の契約延長に際しても、きちんと書類を整えておらず、契約書が期間毎に整備されていないミスも明らかになった。組合は団交で引き続きの雇用を求めた。会社は現在の派遣先での就労はできないが検討することを約束した。
 
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 後日、会社は金銭解決を求めて、一定額を提示してきた。組合との間で、まだ合意に至ってないが交渉を続けていくことになった。SPU(シャープピノイユニティ)のたたかいの成果が地域の他の労働者の条件改善に波及効果をもたらしている。一つ一つのたたかいが全体の力になっていくことを実感させられた事例だ。




<Don2 59号より>



~ 最近のユニオンのたたかいから ~  菊池鉄工所・梅田工業

kage

2016/05/09 (Mon)


 無資格者にクレーン操作させ事故、ブラック企業に制裁

 2009年5月29日、ボリビア人労働者Sさんは滋賀県土山市にある菊池鉄工所滋賀工場で鉄骨をクレーンでつりあげて移動させていたところ、鉄骨が落下、左足を複雑骨折した。Sさんにはクレーン操作の資格はなく、安全教育もされていなかった。菊池鉄工所の工場では他の労働者も含めて無資格者がクレーン操作をするのが日常になっていた。
 Sさんは梅田工業に雇われて菊池鉄工所の仕事をしていたが、クレーンは菊池鉄工所のものであり偽装請負であった。

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 Sさんは労災で治療を受けたが、左足がふくれあがり、杖をついてしか歩けない障害が残った。障害の等級は7級となった。菊池鉄工所の本社が大阪の堺にあったとことから、Sさんはユニオンみえと相談した上で大阪地裁堺支部に5196万円の損害賠償請求裁判を起こした。
 会社は裁判の中で安全配慮義務を認めないばかりでなく、事故はSさんが勝手にクレーンを操作したことによって発生したと開き直った。証人尋問で元同僚から、他の作業者もクレーンを無資格で操作されていたという証言も受け、会社のウソが明白となった。
 
 本年3月1日、裁判所は強い調子で会社側に和解を迫った。結局、菊地鉄工所と梅田工業の両社が「連帯して1550万円を支払う。」ということで和解が成立した。

 会社は実際は無資格者であってもクレーン操作など危険な仕事をやらせてきた。事故が起こって責任を問われると労働者の責任に転嫁し、当該労働者の過失にして逃げようとする。たたかわなければ労働者はやられっぱなしになってしまう。

 先日ユニオンみえの公開講座で、東京東部労組の須田書記長からワタミ裁判の報告をして頂いた。ブラック企業は自分の不正を労働者のせいにして、労働者に犠牲を押し付けて平気で逃げようとする。たたかうことで不正をあばきだして、ブラック企業が責任逃れをすることができないよう取り組みを強めていかなければならない。



<Don2 59号より>

~ 最近のユニオンのたたかいから ~  フジミ企画・サカキバラコーポレーション

kage

2016/05/09 (Mon)

 一人でもストライキを行使し、会社を追い詰める

 派遣会社“フジミ企画”に雇用され、派遣先“サカキバラコーポレーション”で10年近く働いてきたY組合員は、会社からウソの報告書の提出を求められ、そんなことはできないと断りました。

 すると会社はYさんを出社停止にし、ラインの仕事から外しました。その上で、もうYさんは会社にはいらないからとフジミ企画の清掃をしろと命じてきました。

 組合は派遣期間をとっくに経過していることから派遣先に直接雇用することを申し入れています。フジミ企画に対しても違法派遣に対しての責任を取るようにまた、社会保険にも加入させていなかったことに対する損害の責任を強く求めています。
 
 3月14日、派遣先会社の工場の前で、ユニオンカーでシュプレヒコールをしながら、書記長と本人、執行委員2名と共にプラカードを持って「仕事に戻せ!」と叫びながらアピール行動をしました。1時間ほど経ってから、派遣会社の事務所に入り、早急に労使問題を解決するように申し入れました。
山城


 Yさんは労働者魂にあふれた人で、ひとりでも果敢に会社の不正を許さずユニオンみえの組合員として堂々と会社に話して要求をつきつけ闘っています。

ヤマシロ・アルド


 組合員みなさんの御支援御協力をお願いします。



<Don2 59号より>


ホンダ!またもや期間切り!リーマンショックと変わらない対応

kage

2015/05/26 (Tue)

 
――― 期間切りを通告された労働者から怒りのメールが ―――


 私は本田技研鈴鹿製作所で期間従業員として働いている者です。

 現在、鈴鹿製作所では期間従業員の雇い止めが行われています。
完成車第二工場で働く期間従業員における6月30日以降の契約更新を行わず、契約期間満了という形での雇い止めです。
 また、エンジン工場、トランスミッション工場でも細部は違いますが、同様の雇い止めが行われます。

 完成車第一工場については今後増産が見込まれ、第一工場で働く期間従業員の雇い止めは行われないとのことです。
特記として、約一~二ヶ月前から、第二工場で働く期間従業員には、第一工場への移動の話がきていました。この段階で第二工場は交代制勤務から平常勤務になっており、変則交代制勤務が行われている第一工場とは交代制手当等の面で給与に差が出ていました。
 したがって、第一工場への移動を期待して契約期間を延長した期間従業員も多々います。

 第一工場への移動は、移動日によって四つに分けられており、二つ目のグループまで移動が行われていました。
しかし、約二週間前に、三つ目以降の移動の話が白紙になり、約一週間前に、今回の雇い止めの話となりました。

 長くなってしまい申し訳ありません。

 そして本日、完成車第二工場の期間従業員を対象とした雇い止めに関する説明会がありました。

 その内容を簡単に説明致しますと、

 業績不振における仕事量の減少、それに伴う余剰人員の発生が今回の雇い止めの理由とのこと。
退職金のようなものは発生せず、これまで通りの契約期間満了での満了一時金の支給。
ホンダの寮で暮らしている期間従業員については、契約期間満了日から3日までの在寮を許可、特別な事情がある者については10日まで許可。
 各種社会保険に関する説明。
 今後、完成車第二工場で働く雇い止めの期間従業員を対象とした公の説明会を開く予定は無し。
 今回の説明会で話した内容が変更になる事は基本的に無し。

 ざっくりと纏めるとこのような内容でした。後日、今回の説明会と同様の内容を記した紙が個人に配られるとのこと。


 私個人として、今回の雇い止めで納得がいかないのは、前述した期間従業員の異動の件です。

 第一工場への異動を期待して契約期間を延長した期間従業員が、その期待を裏切られて雇い止めになったこと。

 異動のグループが分けられており、その早い遅いで明暗が分かれてしまったこと。

 説明会に出席していた総務の人間に質問したところ、移動の早い遅いに明確な基準はなく、第一工場で続けて働けるか、第二工場に残ってしまい雇い止めとなってしまったという二つの違いは運だということ。

 その二つの不公平感を埋める金銭的な補償が無いこと(雇い止めの期間従業員を対象とした、就職斡旋の場は設けられるようです)。

 大まかに言うと、上記の点となります。


 正直言いまして、今回のホンダ側の対応が良い方へと変わることは無いんだろうな、と思っています。期間従業員はそういう契約の元で働いていると言われてしまったらそこまでなので……

 つきましては、今回の雇い止めの件をニュースとして扱って頂きたく、メールさせていただきました。
リーマンショックや震災の時と違い、今回はホンダだけが大量の雇い止めに至ったと思っています。
その事実が未だに新聞等のマスコミで表沙汰になっていないことに、些かの疑問も感じております。

 このような事態になっているということをユニオンみえが公表して、今回の件で立ち上がってくれる人が一人でも多くなれば幸いです。

 よろしくお願い申し上げます。