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光精工、「偽装出向」と労働局から是正指導

kage

2009/09/25 (Fri)

――三重労働局が光精工の職安法違反を認定――

■労働者ら、改めて直接雇用を要求
子会社からの「出向」を装って
職業安定法第44違反する「労働者の供給」を
受け入れていたとして、
三重県桑名市に本社を置く
トヨタ系自動車部品メーカー
光精工(代表取締役社長:西村憲一)が8月28日、
三重労働局から是正指導を受けた。
子会社からの「出向」として光精工で働き
「雇い止め」された労働者36名が加盟する
三重県の個人加盟制労働組合
ユニオンみえ「連合」単産・全国ユニオン加盟)は
これを受けて9月10日、
三重県庁で記者会見を行ない、
改めて直接雇用の実現を訴えた。

■2008年にも偽装請負で是正指導
光精工は2008年にも、
外国人労働者らを偽装請負で働かせたとして
三重労働局から是正指導を受けている。
三重労働局はこの際、
光精工に対して
外国人労働者らの雇用の安定を図るよう指導した。
 
ところが光精工は2008年4月、
これらの外国人労働者らを自ら雇わず、
100パーセント子会社の
「エッチケーアール光(HKR光)」
(社長は光精工と同じ西村憲一氏)に
「期間工」として雇わせた。
にもかかわらず光精工は、
労働者らをHKR光の工場ではなく
光精工の工場で、
光精工社員の指揮命令のもとで
働かせ続けたのである。

■労働者らを「派遣」に戻そうと画策
さらにその半年後の2008年10月には、
光精工はせっかく期間工となった労働者らを
再び派遣労働者に切り戻そうと画策した。
この会社側の動きに対して
約80人もの労働者が
ユニオンみえに結集して「グルーポ光」を結成。
三波にわたるストライキを打ち抜き、
「期間工」待遇の維持を勝ち取った。

労働局からの直接雇用の指導に対し、
一定期間「直接雇用」した後で
再び派遣労働者に戻すというやり方は、
当時問題となっていた2009年問題
(派遣労働者の派遣可能期間が
 全国の工場で2009年ごろ
 一斉に期間制限に抵触するという問題)に
対する経営者側が目論んでいた
有力な「対策法」だった。
そのやり方を実力で打ち破った
光精工での闘いは、
「2009年問題の前哨戦」として
大きな注目を集めたのである。

■形を変えて継続していた労働者供給
とはいえ、
「HKR光」の労働者が
光精工の指揮命令のもとで働き続けるという
不可解な状態は続いていた。
ユニオンみえがこの件について問い合わせると、
「労働者は光精工への出向」と
光精工は回答。
「光精工従業員による
 『請負先』労働者に対する指揮命令が
 問題になったはずだが、
 どうして光精工ではなく
 HKR光への『直接雇用』となったのか」
との質問に対しては、
「光精工従業員と派遣から直接雇用になる人と
 区分している」ためであると
回答してきたのである。
これでは、
労働局の指導後も、
違法な労働者供給は形を変えて温存されてきたことになる。

そのあげくに光精工は
今年4月15日をもっての「雇い止め」を
労働者らに通告してきた。
光精工はユニオンみえとの団体交渉の中で、
その理由を
「コストメリットを出すため」であると明言している。

ユニオンみえに結集した労働者の中には、
長い者では10年以上
光精工で働き続けてきた人もいる。
「長年の偽装請負の果ての使い捨ては
 許さない」というのが
労働者たちの共通した思いだった。

■「時間稼ぎ」!? 光精工の不可解な対応
ユニオンみえはついに今年4月7日、
光精工における違法行為が
2008年の是正指導後も継続していたことを
申告した。
だが、
光精工に対する是正指導はなかなか出なかった。
三重労働局はただちに調査を開始したというのだが、
光精工は出すべき資料をなかなか出してこなかったり、
労働局になかなか来なかったりと
調査は難航。

いよいよ是正指導を出そうとした途端に
弁護士が出てきて
今まで出さなかった資料を
出すと言ってくるなどしたため
時間がかかってしまったのだと
三重労働局は弁解していた。

結局、
「光精工の時間稼ぎ戦術に
 乗せられてはならない。
 労働者らは雇用保険ももう切れかかっている」
とのユニオンみえや労働者らの
再三にわたる申し入れを受けて
三重労働局は8月28日、
光精工とHKR光とに対して
職業安定法違反で是正指導を行なったのだ。

■こんな「出向」はありえない!
そもそも自社が使用する労働者については
自社で雇用するというのが
労働法の大原則だ。
他社に雇用される労働者を
自社で使用したいときには、
その会社と労働者派遣契約を結ぶなど
厳正な手続きを経なければならない。

「出向」というのは
この原則の例外である。
グループ企業間の人事交流や
社員教育を目的とするなど限られた場合にのみ、
「出向」として他社の社員を指揮命令することが
例外的に許されているのだ。

だが、
本件がこうしたケースにあたらないことは
明らかである。
HKR光は、
光精工のいなべ工場の敷地内に
生産設備を持っている。
だが、
そこで働く正社員は全て
光精工からの出向社員であるという
実態の乏しい会社である。
HKR光が「雇用」したと称している
労働者らのほとんどは、
HKR光に「雇用」されてから
「雇い止め」されるまで、
一度もHKR光の工場では働いたことがない。

労働者らは従来から、
偽装請負で光精工の指揮命令のもとで
働き続けてきたのであり、
その後は「出向」として
やはり光精工の指揮命令のもとで
働いてきた。
HKR光は、
光精工が自らの雇用責任を回避するために利用された
名目上の雇用主に他ならなかったのである。
こんな「出向」が認められるわけがない。

■「今後は……」の無責任は許されない
光精工は朝日新聞の取材に対して
労働局から是正指導があったことを認め、
「今回指導の対象になった方々は
 会社にはいらっしゃらない。
 再雇用をするつもりはない。
 今後は法を適切に守って採用をしたい」などと
回答している(朝日新聞三重版9月11日)。

しかし、
光精工の違法行為を
労働局に今回申告した労働者たちは、
光精工を「雇い止め」される前に
申告を行なっているのである。
自分たちが「時間稼ぎ」とも取られかねないやり方で
結果として指導が出るのを引き延ばしておきながら、
是正指導が出たときには
もう対象労働者は全員クビにしてしまってあるから
関係ないのだという居直りは許されない。

ユニオンみえに結集した36労働者たちは今、
社員としての地位保全を求め
津地方裁判所四日市支部に
仮処分を申し立てて闘っている。

広岡法浄ユニオンみえ書記長のコメント
「是正指導が職安法44条違反で出たことの
 意義は大きい。
 労働局は当初 派遣法違反で
 是正指導しようとした。
 論理的にはあり得ないことだ。
 出向とは出向元・出向先の双方に
 雇われている状態を意味し、
 派遣元に雇われ派遣先とは雇用関係がない
 『労働者派遣』とは全く性質が異なっている。
 労働局は職安法44条違反は
 処罰規定のある重大な違反と位置づけて
 なかなか出そうとしない。
 幼児をつれた何十人もの組合員が
 深夜までかかって労働局と交渉を積み重ねた
 成果である。
 この是正指導がなされたことを
 これからの裁判闘争・地労委闘争に最大限活かし、
 早期勝利を目指していきたい」。
(インターネット新聞「JANJAN」
 9月17日記事から転載)


【関連記事】
光精工労働者:「『雇い止め』無効」申立て


労働組合:ユニオンみえ(三重一般労働組合)
三重県の個人加盟制労働組合。
連合単産全国ユニオン加盟。
コミュニティユニオン東海ネットワーク、
コミュニティユニオン全国ネットワーク加盟。
1958年結成。
住所:〒514-0003
     三重県津市桜橋3丁目444
電話番号:059−225−4088
FAX:059−225−4402
ホームページ:『ユニオン みえ』
http://homepage3.nifty.com/union-mie/
電子メール:QYY02435@nifty.ne.jp
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