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Don2 読者の声 シリーズ ① ユニオンサポートみえ 代表  宮西いづみ さん

kage

2017/04/24 (Mon)





Donと運動   『社会全体に「労働法」を周知させることを!』
ユニオンサポートみえ 代表  宮西いづみ



 市民運動のニューズレターがたくさん届く中で<DonDon>は面白い。面白い?・・・・娯楽的であるわけでも読者に迎合した記事が載っているわけでもないのになぜだろう? DonDonは事実に満ちている。つまり実話である。しかも、その実話は・・・・底辺労働における、雇用側の信じられないほどの無知、非常識の展示場であり、「ユニオンみえ」のお陰で労働問題を少し学んだ私に些かの優越感を持たせてくれるから面白いのだ。

 もちろん、働く人の側からみれば、「面白い」なんて笑いごとではない。しかし、私程度の労働法知識でも「まさか?!」と思うほどの無知が横行しているのは事実。好意的に解釈すれば無知に由来する違法は、意図的悪意ではないかもしれない。しかし、日本の労働法規を知らない外国人、若者をえじきにしていると言えなくもない事例も少なくない。

 最近『働くときの完全装備――15歳から学ぶ労働者の権利』と言う本を手に入れた。労働法がわかりやすく丁寧に説かれている。義務教育の現場でこういうことが教えられ学ばれているのだろうか。そうではないからこの本が必要とされ出版されたのだと思う。

 十分ではないところもあるだろうが、日本の労働法規は、かなり良くできていると私は思う。しかし、どんなよい法律があってもその法律に関心がもたれず無知の彼方に押しやられ活用されなければ絵に描いた餅でしかない。

 DonDonに登場する雇用者の多くは、いわゆる大企業の、「法」を知り尽くしていながら抜け穴や姑息な運用を探る悪質労務担当者とは違うと思う。彼らにとっては、「ユニオンみえ」の闘いにさらされ、指摘されて、その想定外に、戸惑っているのではないかとさえ思うことがある。彼らの労働に対する認識は、ユニオンみえのそれとはかなりずれがあると感じることも少なくないのだ。

 まず、8時間労働に象徴される「人間的な生活が可能な条件で働くことが何よりも権利であること」、その感覚が定着していない。働くことをこの国ではかつて「ご奉公」といった。その意識はまだ執拗にこの社会にあるような気がする。この社会の隅々にまだ封建時代の雇用慣行が居座っていると気がつくことがある。21世紀の日本社会のひとつのいびつな現実。私自身がその認識から脱し得たのは「ユニオンみえ」の闘いを目の前で見て触れて、であった事を思えばひとごとではない。雇っていただく、働かせてもらう・・・そういう意識からまだ少なくない日本人は脱しきれていない、雇用する側から言えばその反対の意識から脱しきれていないということなのだ。それが小さな事業主の古い認識を下支えしているし、労働組合は怖いなどと言う笑い話のような誤解を巷に横行させてもいる。

 憲法についてはかなり民衆の日常会話に上るようになってきた昨今ではあるが、労働法もそういうものにしていかなければ、驚きあきれ、笑い出してしまうような違法行為は後を絶たず、働く側もまた無知のまま、苦しみ虐げられる状況に押し込められる現実から声を上げるまでに長い時間がかかるのではないだろうか。声を上げなければ闘いは始まらない。声を上げることすらできずに耐えている底辺労働者に「労働法」をしらせる、そんな福音活動の必要性を痛感している。




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