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愛知県大府市 松尾製作所に 非正規外国人労働者のグループ結成される。

kage

2017/01/17 (Tue)


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 トヨタの二次下請け松尾製作所は大府本社工場に加え、豊明・名古屋・知多・阿久比工場が有り、約300人の外国人労働者が有期契約や派遣などの雇用形態で働いています。

松尾


 会社は昨年8月、有期契約で働いている外国人労働者の労働条件を一方的に切り下げてきました。契約書にサインしないと働けなくなるため、納得できないままサインするしかありませんでした。これまで、夜勤に従事する労働者に夜勤の時間帯のすべてにつき、5割増の賃金を払っていましたが、これを労基法レベルに切り下げてきました。一ヶ月でおよそ5万円の賃下げでした。
会社の対応に納得できないブラジル人労働者が会社に抗議しましたが、聞く耳を持たなかったことから、5人の労働者がまず、ユニオンみえに加入。さらに、仲間を増やす運動を始めました。こうした動きを察知してか、会社は1夜勤に対し1000円の特別手当を支払うなどの懐柔策をとってきましたが、それでも約3万円の賃下げになっています。

 組合は名古屋ふれあいユニオンと共同で組合の説明会を開催し、組合員を増やしていきました。そして、10月16日にユニオンみえ・MWG(マツオ・ワーカーズ・グループ)を結成し5人のリーダを選び、10月25日の昼休みには会社を訪問し、組合結成通告を行ないました。同時に、会社に「現段階では誰が組合員かを明らかにしない。会社が労働者に組合加入の確認をすることは不当労働行為になるので、行わないように。」と申し入れました。対応した人事部の2人は唖然とし、組合が用意したポルトガル語版と英語版のビラを撒くことを認めさせ、同席していたMWGのリーダーがその足で食堂に行ってビラを配りました。

 第1回団交は11月2日夜、大府市勤労文化会館で開催され、会社は常務、総務部長らに加え、弁護士が3人出席し、まず組合の主張を聞きたいと言ってきました。要求は、賃下げを撤回し、従来通りの計算で賃金を払うか、夜勤1回につき2000円の手当支給と時給を100円引き上げること、有期雇用労働者が不当に差別されていることを改め、労働契約法20条に基づき食事手当・通勤手当・家族手当などの諸手当の正社員との差別をなくすこと、すべての外国人労働者に対し、同じ人間として誠実に接すること、男女別賃金になっていることを是正し女性労働者の賃金を引き上げること、有給休暇取得に最高5日とする制限を加えないこと、監視カメラを撤去すること、就業規則を組合に提出すること、就業規則をまずはポルトガル語に翻訳すること、などでした。

 2回目の団交は11月28日に開催されましたが、会社は契約社員の就業規則を提示してきたものの、正社員の就業規則の提示を拒否、掲示板について社員労組同様、会社の掲示板に許可を取っての掲示を認めるとしただけで、成りたての弁護士が組合の要求をことごとく認めない回答を事務的に行うだけの不誠実な対応を続けました。

 3回目の団交は12月23日に開催され、名古屋ふれあいユニオンに加え、静岡ふれあいユニオンの仲間も大勢加わり、会社の不誠実な対応を厳しく追及しました。3日前に政府が非正規労働者への不合理な差別をなくし、同一労働同一賃金を実現させるための初の指針案を出し、新聞やテレビで報じられた直後とあって、会社も少しは態度を改め、正社員の就業規則を出してきました。組合は会社に対し、この場で、通勤手当・食事手当・慶弔休暇での差別の解消を認めるよう求めました。出席した会社側のメンバーは決定権がないことを認め、次回団交での具体的回答を約束しました。

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 最後に、MWGリーダーは、常務に対して「皆が一生懸命働いているのに、年間30万円も賃金カットして、喜んでいると思いますか、常務は皆が頑張っていることに、感謝してる、感謝してると言っていますが、皆の生活を困らせておいて、感謝していると言うだけでいいですか。それは違うと思います。「感謝」だけでは生活できない。分かりますか?」とアピールしました。正社員の賃下げもボーナスの引き下げもなかったことも確認されました。会社はリーダーの言葉に神妙に頷いていました。
 次回の団交で松尾製作所は皆の生活を守るためにどんな提案が出すか、期待しています。




<Don2 62号より>

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