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~ 最近のユニオンのたたかいから ~  菊池鉄工所・梅田工業

kage

2016/05/09 (Mon)


 無資格者にクレーン操作させ事故、ブラック企業に制裁

 2009年5月29日、ボリビア人労働者Sさんは滋賀県土山市にある菊池鉄工所滋賀工場で鉄骨をクレーンでつりあげて移動させていたところ、鉄骨が落下、左足を複雑骨折した。Sさんにはクレーン操作の資格はなく、安全教育もされていなかった。菊池鉄工所の工場では他の労働者も含めて無資格者がクレーン操作をするのが日常になっていた。
 Sさんは梅田工業に雇われて菊池鉄工所の仕事をしていたが、クレーンは菊池鉄工所のものであり偽装請負であった。

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 Sさんは労災で治療を受けたが、左足がふくれあがり、杖をついてしか歩けない障害が残った。障害の等級は7級となった。菊池鉄工所の本社が大阪の堺にあったとことから、Sさんはユニオンみえと相談した上で大阪地裁堺支部に5196万円の損害賠償請求裁判を起こした。
 会社は裁判の中で安全配慮義務を認めないばかりでなく、事故はSさんが勝手にクレーンを操作したことによって発生したと開き直った。証人尋問で元同僚から、他の作業者もクレーンを無資格で操作されていたという証言も受け、会社のウソが明白となった。
 
 本年3月1日、裁判所は強い調子で会社側に和解を迫った。結局、菊地鉄工所と梅田工業の両社が「連帯して1550万円を支払う。」ということで和解が成立した。

 会社は実際は無資格者であってもクレーン操作など危険な仕事をやらせてきた。事故が起こって責任を問われると労働者の責任に転嫁し、当該労働者の過失にして逃げようとする。たたかわなければ労働者はやられっぱなしになってしまう。

 先日ユニオンみえの公開講座で、東京東部労組の須田書記長からワタミ裁判の報告をして頂いた。ブラック企業は自分の不正を労働者のせいにして、労働者に犠牲を押し付けて平気で逃げようとする。たたかうことで不正をあばきだして、ブラック企業が責任逃れをすることができないよう取り組みを強めていかなければならない。



<Don2 59号より>

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