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* 9.16~9.19 韓国労組訪問 *

kage

2014/10/29 (Wed)

 9/16(火)韓国ソウル着 (塩田委員長・広岡書記長・福田専従・森の4名)現地にて今回の訪問を呼びかけていただいた今年4月まで岐阜の中部学院大学にみえ、東洋大学社会学部教授に移られた文貞實さん・今回のコーディネーターのイ・チョンさん(労働問題の映画で山形国際映画祭にて受賞経験のあるドキュメンタリー作家)<共に女性>と合流し、夕食を兼ねた打合せを行いました。
 
 翌日から訪問させて頂いた労組は、以下の通りです。
9/17(水)『金属労組』未組織労働者組織室長ナ・ギョンオン氏と副委員長のホン・ジウク氏から、 正規・未組織が製造業の派遣に多く、金属労組が上部団体として支援しているという話をお聞きしました。続いて、『釜山一般労組』の初代委員長チョン・イウォン氏は、現在、全国地域業種一般労組(中小企業、未組織労働者の組織化セクション)委員長で、2001年に韓国で初めて、一般労組(ローカル・ユニオン)を組織化した時のお話を聞くことができました。


韓国労組訪問


 9/18(木)は『移住労組』をサポートする組織を訪問させて頂きました。移住労組は、外国人だけで結成されている組合で、当局側のサボタージュで交渉権はまだ認められておらず、歴代委員長への弾圧と強制送還を繰り返し受けながら闘っている組織です。次は『労働者の歴史労組』のYang Gyu Heon氏を訪問。民間の労働運動の研究所で1980年の派遣法を契機に立ち上げられ、その当時の激動する韓国の労働運動の歴史を教えていただきました。そして、最後の訪問先となった『社会進歩連帯』JUNG Young Sup氏からは、1998年に左派社会運動家を中心に組織され、現在会員200名、サポーター600名で活動している若者の多い組織で、移住労組と連帯しておられる現状と、これからの労組のありかたと展望についてお話頂きました。
 最終日の9/19(金)は、帰国前に、昔の両班(リャンバン)の居住地域であった北村(プクチョン)と、景福宮(キョンボックン)<王宮>を散策し、韓国の歴史に触れることが出来ました。

 と、以上ですが、私にとって、初海外である韓国はとても刺激的でした。まずは、仁川国際空港に降りた時から感じた独特の『匂い』、屋台村や東大門市場の夜遅くまで続く『人の熱気』。屋台のスイーツ、朝食のうどんやお粥、チゲ鍋、焼肉等何をとっても『美味しい食べ物』、張り巡らされた地下鉄網、斬新なデザインの高層ビルや高層マンション、カフェやセブンイレブン(価格は日本と変わらない)が多い『現代的な表の顔』、それらの『エネルギーのるつぼの中にいるような雰囲気に』飲まれてしまいそうなほどでした。


韓国労組訪問2


 しかし、一歩路地に入ったゴミゴミとした狭い通りには、一変して『人の汗』と地を這うような『庶民の匂い』がありました。物価は決して安いとは言えず(セブンイレブンの価格は日本と変わらない)、何よりも韓国政府の最低賃金が約5,700ウォン(約590円)と非常に低いだけでなく、非正規労働者が半数以上の韓国で、大企業以外の中小零細の非正規労働者の多くが最低賃金にさえも届かないという実態に驚きました。又、10~20代の非正規労働者のソウル南・釜山・アンサン・テグの四大工業団地での平均時給は6,524ウォン(約680円)で、夜勤を含めて1650,000ウォン(約17万2千円)が平均月収と言う事ですから、いかに長時間労働を強いられていることかがわかります。また、韓国の最低賃金、もしくはそれ以下で働く労働者の割合は、中小零細企業で約半分の割合と相当厳しい状況です。
 
 表通りからでは決して知ることのできない韓国の労働者の実情を知ることができ、日・韓の非正規問題を考えると、改めて「階級闘争を前提としない労働運動は、労働組合とは言えない。」との各労組や研究所での言葉や、「韓国政府は日本の労働政策の真似をする。」と言われていた労組幹部の言葉が印象に残る旅でした。
                    (ローカルネット  森)




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