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- マックスバリュ中部 -            パートの待遇改善を約束させ、五ヶ月の闘いに幕

kage

2014/10/28 (Tue)

4月28日の第1回目団交から、6回の団交を重ねたマックスバリュ中部のKさんの闘いが、ついに幕引きを迎えた。


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  K組合員にうつ病の診断書が出され、7月15日の第5回目団交では会社に対して、K組合員の休業中の生活保障を求めた。K組合員は週25時間のパートで、所定労働時間がフルタイムの4分の3以上ないパート従業員は社会保険に加入できず、傷病手当も受けられないため、何らかの方法で生活保障するよう要求した。会社は社会保険への加入は難しいとして、イオングループの共済会が管理している私傷病見舞金を充てることを返答したが、1万円くらいの見舞金の支払いしかなく、話にならない。また、加入した実績もない企業内組合の組合費を会社が勝手に天引きしていた件も解決されないままで、K組合員の闘いは6回目の団交へと続くこととなった。

 組合は、終結をはかるための一括解決として、およそ年収分の解決金と、8月末での合意退職、会社都合での離職票発行、パート従業員の賃金の底上げと労働条件の改善に努力することを条件にした協定案を提出。
最後の団交は8月6日に開催され、その日は持ち帰り検討ということになり、その後は、名古屋の青山弁護士が代理人となり協議が重ねられ、その結果、当初組合が要求していた金額の半分の解決金の支払い、会社都合での離職票発行に加え、『会社は今後、パートタイム労働者の賃金について最低賃金法等を遵守することはもちろん、その底上げをはかり、パートタイム労働法に基づいた労働条件の改善をするよう務める。』という文言を入れた協定書を交わし、解決した。


 第1回目団交の4月28日から、9月22日の協定の締結まで約5か月を要したK組合員の争議が、ようやく解決した。
交渉の中で、会社が明和・多気町の店舗において、パート従業員の賃金を最低賃金ギリギリで使っていることも明らかになった。その理由を会社は、「それでも募集をかければ人が来るから。」と回答してきた。日本最大のスーパー『イオン』の直系の子会社であるマックスバリュ中部が低い最賃を悪用し、労働者を搾取することは許されない。K組合員の賃金は時給860円しかない。県最賃審議会に「このままの賃金ではとても生活できない、少なくとも三重県の最低賃金はこの10月に1000円に引き上げてください。」と、意見陳述を提出した。


最賃2


 大手スーパー相手に長い争議を終えたK組合員に、感想をお聞きした。
「 私は悲しかったんです。この会社はパートの女性ばかりなのに、正社員ばかりが優遇されていました。私の声を聞いて欲しかった。その者の立場になって理解する姿勢を示さなければ、会社は良くならず、何も変わりません。
でも、今回ユニオンの力を借りて闘ったことで、円満解決とすることが出来ました。ありがとうございます。私一人の力は小さいけれど、皆で団結した力は大きいです。みなさんもユニオンと頑張りましょう!」


 現場の目から見た労働環境の実態、それがマックスバリュ中部の上層部の耳に届き、改善しようと努力されていく。某有名刑事モノで「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」という有名なセリフがあるが、どこの職場でもそれは言えることだろう。どんな大きな事も初めは一人の声から始まる。今回の問題では、組合員を組織化することは惜しくも無かったが、大手企業にとっての良い勉強になったのではないだろうか。たった一人でも、現場の声を伝える事の大切さを、K組合員は教えてくれた。
マックスバリュ中部は、ユニオンとの協定を守り、これから賃金の底上げ、パート労働法にのっとったパート従業員と正社員との溝を埋める努力を期待したい。闘える組合員はKさんだけではない。


 K組合員、お疲れ様でした!











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