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組合員4名、エクセディを提訴!

kage

2010/02/12 (Fri)

2月10日、
4人の組合員が
エクセディを相手に地位確認などを求め
大阪地裁に提訴した。
いずれも長期にわたって
伊賀市にあるエクセディの工場で働き続けてきた
労働者だ。
長い人で13年にもわたり
エクセディで働いてきた。
昨年4月に
それぞれ所属していた派遣会社から派遣切りにあい、
この間、
裁判の準備を進めてきた。
本社が大阪で、
依頼した村田浩治弁護士らが大阪であり、
伊賀からは大阪が近い、
大阪地裁は労働部が独立していて
労働事件に対する理解度が高いことなどから、
大阪地裁での提訴となった。
光精工、光洋熱処理に続く
トヨタ系会社社を相手にした
裁判闘争となる。

10日は午後1時から提訴し、
2時から地裁脇にある司法記者クラブで
会見を行った。
原告は3人が日系ブラジル人、
1人が日系ペルー人である。
この日は2人の日系ブラジル人と
ペルー人の3人と
ユニオンみえ本部から2人の役員が出席し、
村田弁護士と3人の組合員、
通訳を兼ねた役員が前列に座り、
2人の弁護士と本部役員が
後ろに立って記者会見が始まった。

村田弁護士が概要を次のように説明した。

原告らは、古い人で1999年頃から、
事前面接を受け、
エクセディ上野工場で就労してきた。
その就労形態は請負契約の下で
エクセィから直接指揮命令を受ける
偽装請負であった。
就労後、
所属会社が変わることはあったが、
一貫してエクセディ上野工場で仕事をしてきた。
他の裁判と比べても
長期にわたって違法な就労をしてきたと言うことで
際だっている。

本件の主たる争点は
エクセディと原告らの間の
黙示の労働契約の成立である。

松下プラズマ最高裁判決に照らして
どうなのかと言うことが問題になるが、
松下プラズマ最高裁判決は事例判決であり、
労働契約の成立を示す基準を示していない。
しかし、
判決の中で次のような判断をしている。
すなわち
偽装請負事案において、
請負会社と労働者、就労先の関係が
派遣法違反にあたるとした上で、
請負会社との雇用契約は無効とならないと判断し、
労働者と就労先との労働契約の成立を
否定したが、
その判断要素として、
就労先が「労働者の採用に関与していたか否か」
「給与等の額を事実上決定していたか否か」等の要素や、
他方で,
請負会社が雇用主として人事権を行使するなどの
権限があったことなどをあげている。

本件は
(1)事前面接の上、
   労働者の採用にエクセディが関わっていたこと。

(2)請負会社(派遣会社)が途中で変わるが、
   労働者は特定された状態で派遣会社が変わっても、
   つまり雇用主が替わっても
   継続して同じ業務に従事してきた、
   すなわち、請負会社での雇用は形骸化していた。

このように
請負会社との雇用があったとすら言えないことから
エクセディとの雇用契約が成立する
特段の事情があると判断できる。
最高裁判決後も
こうした事例の積み重ねをしていく訴訟が
提起されているが
本件もその一環である。

さらにずっとエクセディで働けるという期待権が
侵害されたことによる精神的苦痛は大きいことから、
エクセディと派遣会社フジアルテ及びワールド工業に
共同不法行為として
勤続年数に応じ総額450万円の慰謝料請求をした。

また、予備的主張として、
エクセディに損害賠償請求を賃金の3年分請求した。
信義則上の雇用義務違反に基づく
経済的損害の賠償請求である。

一昨年末から大きな話題となった派遣切りであるが、
今も続いている。
最高裁判決後も、
「派遣切り」に対し納得できないとする労働者が
おこす訴訟は後を絶たない。
本件も,
長年勤務してきた当事者が
その怒りをもって提起した訴訟である。

つづいて、
ペルー出身のビクトル組合員が記者の質問に
「エクセディを解雇されてから、
 家族が揃って日本で生活することができなくなって、
 奥さんと子供2人がペルーに帰国し、
 家族がバラバラになってしまった。
 子供はスペイン語が余りできないので、
 学校が終わってからスペイン語を勉強しているが
 大変苦労している。
 早く日本に戻りたいと言っている。
 かわいそうだ。
 早くエクセディに戻って、
 家族と一緒に生活できるようになりたい。」と
答えていた。
また、
ブラジル出身のロベルトさんは
「雇用保険が切れてしまい、
 アルバイトも見つからない。
 エクセディは私たちを解雇した後、
 500人ぐらい雇っている。
 解雇された後、
 ハローワークを通じて
 エクセディで面接を受けたが、
 落とされてしまった。
 派遣会社に行くと、
 名前を聞いただけで、
 もう無くなったと嘘をつかれて、
 雇ってもらえない。
 3人の子供がいるが生活できない。
 3人とも、日本で生まれ、
 日本語しかできない。
 ブラジルには帰れない。
 エクセディを解雇されて
 人生が狂ってしまった。
 許せない。」と答えた。

10年以上にわたって
外国人労働者を過酷な業務に就かせ、
膨大な利益をあげておきながら、
2009年問題への対応として、
リーマンショックを口実に一旦全員を解雇し、
別の形態で雇い直す。
その際には賃金を下げ、
組合員を排除する。
悪質極まりない会社である。
光精工、光洋熱処理ともども、
絶対に負けられない闘いである。
村田先生はじめ、
大阪のおなじみ・四方先生、
河建の裁判でお世話になった普門先生、
新しく松本先生の4人に担当いただき、
早期勝利を目指す。
がんばるぞ!!
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